JEPXの電力単価高騰について|電気事業協会

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2021.02.16

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JEPXの電力単価高騰について

2020年末から3週間以上、電力卸売市場において異常な価格高騰が起きました。

電力のスポット市場で一体何が起きていたのでしょうか。

 

価格高騰の原因は下記の3つが重なって起きたと推測されています。

  • 国内発電量の大部分をカバーする液化天然ガス(LNG)の不足
  • 12月中旬以降の全国的な厳しい寒さからくる暖房需要の急増
  • コロナウィルス拡大の影響によりパナマ運河の通関手続きの遅延

 

大手電力会社や電気をつくっている工場などが電力を供給し、新電力がそれを仕入れる日本卸電力取引所(JEPX)では取引価格が通常7円程度(1キロワットあたり)で推移していおりましたが、この高騰期はなんと200円オーバーが続きました。通常時の30倍近い価格となっていたのです。

 

これにより強い被害を受けたのは『市場連動型のプランを利用している需要家(電力ユーザー)』と『JEPXを利用している新電力会社』です。

 

そして今回最も苦しい立場に追い込まれたのは2016年の電力自由化以降に相次ぎ誕生した新電力会社です。

お客様には通常の電気料金単価のままでお届けし、皆さんの見えない仕入れのところで単価の急騰が起こってしまったのです。

我々は仕事上、様々な新電力会社様とお付き合いさせて頂いておりますが、どの電力会社もいまだ厳しい状況が続いています。

それでも、今後JEPXに頼りきりにならないよう相対取引先を探したり、銀行に融資してもらえるように動いたり、国に連名で要望書を提出したり、必死に前を向いて事業継続に向け頑張っています。

 

そういった中、つい先日河野太郎規制改革相が率いるタスクフォースが「電力価格高騰問題に対する緊急提言」を発表されました。

河野規制改革相は

「市場に不備があったと言わざるをえない」

「制度の不備で新規参入者の撤廃が続けば電力自由化は後退する」

とはっきりと述べられました。述べられたうえで、新電力会社への緊急支援、市場制度の再設計、構造問題への対処を経済産業省に求めました。

今苦しんでいる人たちにとって、とても心強い言葉だと感じます。

これにより新電力会社の負担が少しでも軽くなればと、切に願うばかりです。

 

当社の仕事は、需要家様の電力の使用状況をしっかりと見極め、最適な電力会社を選定する事です。

今回新電力会社は非常に困難な多くの課題にぶつかっていますが、なんとかこの状況を乗り越え、需要家様にとって、さらにより良い電力プランを供給できるよう一緒に頑張って行きたいと思います。